ファッション界の終焉か?「悪魔はまだ着ている」続編、その先に見えるもの

2006年に世界を席巻したファッション映画『悪魔は着ている』の続編が、ついに2026年4月30日にラテンアメリカで公開されることになった。Meryl StreepとAnne Hathawayの帰還は確実だが、その背景には、印刷メディアの衰退という現実と、ファッション業界の新たな潮流が渦巻いている。

あのミランダ・プリestlyが帰ってくる

20th Century Studiosが公開した最新予告編は、Meryl Streep演じるミランダ・プリestlyが、デジタル化の波にさらされる雑誌『ランウェイ』の存続を賭けて奮闘する姿を垣間見せる。かつての助手であり、今やライバル企業のエグゼクティブとして台頭したEmily Bluntとの対決も必至だ。Anne Hathaway演じるAndy Sachsは、かつての恩師を告発するべく動き出す。

新キャストには、Kenneth Branagh、Simone Ashley(『ブリジャートン』で人気を博した若手女優)、Justin Theroux、Lucy Liuといった豪華メンバーが加わり、物語にさらなる深みを与えている。『ランウェイ』の存続を巡り、業界の権力争いが激化していく予感だ。

Lady gagaの楽曲とカメオ出演

Lady gagaの楽曲とカメオ出演

今回の作品には、Lady GagaとDoechiiによるオリジナルダンスナンバー「Runway」が登場。GagaはBritish Vogueのインタビューで、Doechiiの才能を絶賛するコメントを発表している。単なる楽曲提供に終わらず、Gaga本人がカメオ出演を果たすことも明らかになっている。彼女の出演は、昨年行われたMayhem Ball Tourの合間の撮影という異例の形で行われたという。

しかし、注目すべきは、この続編が描くファッション業界の現実だ。かつて華を極めた印刷メディアは、デジタル化の波に乗り遅れ、衰退の一途を辿っている。ミランダ・プリestlyの戦いは、単なる雑誌の存続をかけたものではなく、変化の激しい時代において、伝統を守り抜くことの難しさを象徴しているのかもしれない。

Adrian Grenierは続編への出演を見送ったが、彼は自身のキャラクター、Nateの可能性が、スピンオフ作品へと繋がるかもしれないと示唆している。これは、この作品世界が、さらに広がりを見せる可能性を示唆していると言えるだろう。

Meryl Streepは、ミランダ・プリestlyのキャラクターを作り上げる際、Mike NicholsとClint Eastwoodからインスピレーションを得たと明かしている。彼女は、Nicholsのセットにおける支配力とユーモア、そしてEastwoodの静かなる権威を融合させ、唯一無二のキャラクターを誕生させたのだと語る。

この続編は、単なる過去の栄光の追憶ではなく、現代のファッション業界が直面する課題を浮き彫りにする作品となるだろう。その先には、デジタルと伝統、そして変化と革新が交錯する、新たなファッションの形が待っているのかもしれない。