スターリング銀行、100人削減へ ai投資加速、株上場も視野に内憂外患
スターリング銀行は、コスト削減のためAI投資を強化する中、100人以上の人員削減を発表した。デジタルのみのこの金融機関は、銀行業務とテクノロジー部門の再編の一環として、従業員の3%にあたる130人分の解雇を決定した。
英国金融市場の波乱、スターリング銀行の苦難とai戦略
ロンドンを拠点とするフィンテック企業は、自社の「重複した役割」を削減し、AIへの投資を加速させることで競争優位性を確立しようとしている。しかし、過去の金融犯罪管理の不備により、口座開設の制限を受けた直後の今回の決断は、その成長の足かせとも言える。
2024年には、より厳格な規制当局から「信じられないほど緩い」管理体制が指摘され、2900万ポンドの罰金を科せられたばかりだ。これらの問題は、株上場の計画にも影を落としている。CEOは、近い将来、この事業が株式上場企業(plc)となる可能性を認めている。

過去の過ちと株価の不確実性
2014年にアン・ボデン元ロイヤルバンク・オブ・スコットランド執行役員によって設立されたスターリング銀行は、2010年代半ばに伝統的な銀行システムを破壊する可能性を秘めたオンライン・ニオ銀行のトリオの一角として登場した。現在、620万人の顧客を抱えており、その大部分が英国に集中している。しかし、海外展開は依然として困難を抱えており、2022年には欧州の銀行免許獲得の試みを諦めた。
2021年には、英国の金融監督当局が、金融犯罪管理の不備を理由に、新規顧客の口座開設を制限した。今回の100人以上の人員削減は、Revenueが6%減少した2023年度の業績不振と、Pre-tax profitが3%減少した2023年度の業績不振を背景に、AI投資によるコスト削減を迫られた結果と言える。スターリング銀行の未来は、このAI投資戦略と、過去の過ちからの教訓をどう活かせるかにかかっている。
