石油巨頭、wppに15億ドル超を投じ、気候変動対策広告に巨額投資 – 欺瞞の裏に潜む真実
ロンドンの広告グループ、WPPが、2015年のパリ協定以降、米国においてエクソンモービル、シェブロン、シェル、BPといった大手石油会社に計15億ドル超を投じた広告キャンペーンを展開していたことが、最新の調査報道で明らかになった。
Wppの隠された真実:気候変動対策を妨害する巧妙な戦略
DeSmogの分析によると、WPPは過去10年間、米国石油業界をリードする広告グループとして君臨してきた。この金額は、その競合他社であるOmnicomやInterpublic Group (IPG) の支出を合わせると、ほぼ2倍に上る。2024年4月に発表された米国議会の調査では、これらの石油会社が気候変動対策を妨害する巧妙なコミュニケーション戦略を採用していたことが判明した。
WPPのサービス – 広告キャンペーンのアイデア開発、ロゴデザイン、広告スペースの確保、ターゲットオーディエンスの分析 – は、石油業界の公的イメージを維持する上で不可欠な役割を果たしていた。WPPの従業員(現職と退職者)によると、この仕事からWPPは年間数百万ドル相当の収益を上げていた。

「欺瞞的なコミュニケーション戦略」が暴露される
気候変動問題に関するケンブリッジ大学東洋アフリカ大学の博士号を持つVictoria Harvey氏がDeSmogの調査方法をレビューした際、彼女は「英国は気候変動のリーダーシップを自覚しているにもかかわらず、WPPは危険な誤解を招く広告を米国で促進している。WPPは、ビッグオイルとガスの欺瞞を創造的に表現することで、気候変動の議題を後退させ、その傾向は続いている」と指摘した。
石油会社は、テレビやソーシャルメディアなどの広告スペースに15億ドル以上を費やした。これは、ニューヨークの広告ホットスポット、タイムズスクエアの看板を毎日10年間運用するのに十分な金額に相当する。WPPのグローバルネットワークの広告代理店は、そのうち約2/3の広告を制作した。
さらに、WPPは他のどの広告会社よりも、これらの石油会社すべてと広告プロジェクトでパートナーシップを結んだ唯一の企業だった。当時の従業員は、この仕事が2022年にWPPが採用したパリ協定の目標を「妨害しない」というポリシーに違反している可能性を示唆した。

Bpとchevronの広告戦略も問題視
WPPの代理店であるOgilvyとWavemakerは、BPとChevronの米国キャンペーンでそれぞれ働いていた。これらのキャンペーンに対しては、言い訳に満ちたキャッチフレーズを用いた誤解を招く広告であると批判を受け、一部は広告を自主的に撤回した。

隠された真実:石油会社の意図を操るwpp
過去3年間でBPとシェルは、気候目標を弱体化させる一方で、化石燃料の必要性を訴える広告を増やしてきた。Clean Creatives業界キャンペーングループの報告書によると、WPPはこれらの石油会社の意図を巧みに操作し、気候変動対策を遅らせている。
気候変動対策を巡るwppの姿勢は転換の兆し?
前CEOであるMark Read氏がWPPに気候変動対策とグリーンウォッシングの防止に取り組むことを約束したものの、現在のCEOであるCindy Rose氏の戦略発表では、サステナビリティに関する言及はなかった。WPPは、パリ協定の目標を「妨害する」かもしれないプロジェクトを2022年に取り上げないというポリシーを導入した。しかし、従業員によると、このポリシーは大きく変わっていない。
「気候犯罪」の疑念も
WPPの Thames-front オフィスに対して、「気候犯罪者」と書かれた横断幕を掲げる抗議活動が繰り返されている。UN事務総長アントニオ・グテーレスは、広告代理店に化石燃料クライアントとの契約を解除するよう訴え、広告業界の幹部を「気候変動を加速させる狂人」と呼び、その言葉は重く響く。
OECDは、WPPに対する気候変動と人権擁護団体による訴追を検討している。WPPは、自社の事業活動において最高水準の規制基準を遵守していると声明を発表した。しかし、WPPの活動に対する批判は相変わらずである。
結論:wppの行動は、気候変動対策を阻害している
石油業界は、米国だけでなく、世界中の国々で広告に多額の費用を投じている。WPP、Omnicom、IPG、そして東京のDentsu、Havasといった大手広告グループは、この広告費の中で重要なシェアを占めている。WPPは、他のどの広告会社よりも、これらの石油会社と広告プロジェクトでパートナーシップを結んだ唯一の企業だった。WPPとその他の広告代理店は、コメントを求められたが、回答しなかった。シェルはコメントを拒否した。エクソンモービルとBPもコメントを拒否した。
