エブラード経済大臣、t-mec見直しに向けコパルメックスと協議
エブラード経済大臣が、メキシコ・パトロン連盟(コパルメックス)の指導者たちと、T-MEC(米国・メキシコ・カナダ貿易協定)の見直しに向けた協議を行いました。2026年4月28日、メキシコ経済省は、同協定と近隣生産拠点(ニアショアリング)の動向について、コパルメックスの企業代表と意見交換を行ったと発表しました。この協議は、協定の見直しに向けた戦略的な方向性を定める上で、重要な一歩となるでしょう。

主要な合意点:サプライチェーンの強化と中小企業の支援
コパルメックスは、政府との連携強化、中小企業の活性化、貿易促進の推進、そして安定的なコミュニケーションの維持を特に重視しました。特に、非関税障壁や規制緩和による投資の制約を解消するための具体的な対策が議論されたとみられます。今回の協議は、単なる合唱ではなく、コパルメックスが提唱する政策と政府の戦略を融合させ、より効果的な交渉を目指すものと解釈できます。
コパルメックスは、ワシントンでの活動を通じて、具体的な提案をまとめたことを明らかにしています。「我々は、強化された提携、聞く相手、そして明確なフォローアップアジェンダを持って帰国した。何よりも、メキシコ企業の声をワシントンで確かに聞いた。それは、明確で、提案的で、責任感のある声だった。また、木材ウッドエネルギー社や米国商工会議所との重要な会合にも参加した」と、コパルメックスの国家主席、フアン・ホセ・シエラ氏は述べています。
しかし、米国の経済政策は、自由貿易の原則からの逸脱を示唆しており、T-MECの将来に暗雲を落としているという指摘もあります。エブラード経済大臣は、「米国の現政権は、自由貿易よりも関税制と原産地規則に基づく貿易モデルを志向しており、これはT-MECの元の精神との相容れない点である」と率直に発言しています。今後の交渉において、メキシコは、米国との間で貿易政策の根本的な違いをどのように克服していくのかが、最大の課題となるでしょう。
コパルメックスは、競争力、民主主義、法治、安全保障、労働、エネルギーという5つの柱を中心に、今後の政策を推進していく方針です。メキシコ企業の積極的な姿勢と、政府との連携が、T-MEC見直しの鍵を握ると言えるでしょう。この状況下で、メキシコ経済がどのように舵を向けていくのか、注視していく必要がある。
