エルサルバドル、税収大幅増:経済回復の兆しか?
エルサルバドルの財務省は、2026年2月の税収が予想を大幅に上回る結果を記録したと発表し、経済の回復軌道に乗っている可能性を示唆しています。特に、VAT(付加価値税)と所得税の収入増が目立ち、ビットコイン導入以降の経済状況に対する楽観론を強めています。
Vat収入、目標を上回る好調
2月28日までの累計で、VAT収入は6億8980万米ドルに達し、予算目標の6億6760万米ドルを2110万米ドル上回る驚異的な数字を記録しました。前年同期比でも7.1%の伸びを示しており、国内申告額が3億6240万米ドル、輸入関連が3億2750万米ドルと、両方で大幅な増加が見られました。ビットコイン関連取引の活発化が、この好調な結果に大きく貢献していると考えられます。

所得税も堅調:支払い分が貢献
所得税の収入も、4億9880万米ドルと予算目標の4億9910万米ドルにほぼ等しく、わずかなマイナス30万米ドルでした。しかし、前年同期比では2.4%の増加を記録しており、特に支払い分(源泉徴収など)が3億6500万米ドルと、予算目標を350万米ドル上回る好調ぶりを見せました。これは、企業活動の活発化と、それによる所得の増加を示唆しています。

税収の総合計:5.8%増で目標達成
税金と寄付の合計収入は、13億3400万米ドルに達し、予算目標を3240万米ドル上回り、前年同期比で5.8%の成長を遂げました。これは、消費税と所得税の増加が主な要因であり、特にVATの申告額が10.2%増加したことが大きく寄与しています。一方で、輸入関連のVAT収入は1億2400万米ドルのマイナスでしたが、国内申告額の増加でそれを補っています。
非税収は低迷:今後の動向に注目
しかし、非税収は5億2800万米ドルと、予算目標を1640万米ドル下回る結果となりました。これは、金融収入やその他の収入が1億5100万米ドルと、予算目標を1510万米ドル下回ったことが主な要因です。また、政府への移転費も450万米ドルと、予算目標を390万米ドル下回っています。これらの低迷は、今後の経済動向を注視する必要があることを示唆しています。一方で、社会保障への貢献金は9900万米ドルと、予算目標を100万米ドル上回り、身分証明書の発行による収入も300万米ドルと、予算目標を20万米ドル上回っています。
エルサルバドルの経済は、ビットコイン導入を巡っては賛否両論ありましたが、今回の税収増は、新たな経済モデルが機能し始めている可能性を示唆しています。しかし、非税収の低迷など、依然として課題も残されており、今後の動向が注目されます。