オルバンの圧勝か?ハンガリー、euとの激突を深める

16年連続の総勝利を狙うオルバンのハンガリー。しかし、EUとの関係悪化は深刻化の一途を辿っている。中央集権的かつ強権的な政治体制は、欧州連合との対立を激化させ、国内の民主主義基盤を揺るがしかねない。

2010年以降の政策転換:権力集中と憲法改正

2010年、オルバンは二 thirds過半数を獲得し、憲法改正を主導。伝統的なキリスト教的価値観に基づいた憲法を制定し、同性婚を禁じるなど、ナショナリズムを前面に押し出した。同時に、メディア規制を強化する法律を導入し、報道の自由を制限。国会を支配するフィデズ党による政治的支配が確立された。

2014-2018年:『自由主義的民主主義』の旗印と移民問題

2014-2018年:『自由主義的民主主義』の旗印と移民問題

2014年には、「自由主義的民主主義」という独自の概念を打ち出し、ロシアや中国といった国々をモデルとして挙げる。EUからの批判を強める一方で、東欧諸国との関係を強化し、欧州連合からの距離を置こうとした。2015年の移民危機を受け、EUの難民政策に反対し、国境警備の強化や移民の拒否政策を推進。国内の社会主義勢力を抑え込むため、市民社会への介入も積極的に行った。

2018-2022年:euとの対立激化とワクチン戦略

EUとの対立はさらに深刻化。新型コロナウイルス感染症のパンデミックでは、EUの共通戦略から離れ、ロシア製または中国製ワクチンを優先的に調達。国内の国民の不信感を招き、EUとの摩擦を増大させた。2021年には、児童保護を名目にLGBTQ+の権利を制限する法律を制定。国際司法裁判所によるその違憲性が判断されたものの、政府はそれを無視した。

2022-2026年:euからの制裁とウクライナ問題

ロシアによるウクライナ侵攻後、オルバンの政府はウクライナへの武器供与を拒否し、EUとの緊張関係をさらに悪化させた。EUは、国家の法の支配を侵害しているとして、ハンガリーへの資金援助を凍結。また、NATO加盟国の進展を遅らせ、ロシアとの関係を維持しようとする姿勢は、国際社会から強い非難を浴びている。現在、ペーテル・マガヤーという野党が勢力を拡大しており、来年の選挙戦は、オルバンの政権にとって最大の試練となるだろう。ハンガリーの未来は、今、岐路に立たされている。