一般

グラス氏、食糧不足を訴えも、エクアドル裁判所は却下

グアヤキル発 – エクアドルで、元副大統領ホルヘ・グラス氏(コルレア派)による habeas corpus の救済請求が、裁判所によって却下されました。グラス氏は、拘置施設での食糧不足と専門的な医療ケアの欠如を訴えていましたが、裁判所は彼の権利が侵害されていないと判断しました。

拘置所の食糧事情を巡る論争

拘置所の食糧事情を巡る論争

弁護士は、グラス氏が「著しい体重減少」を経験しており、十分な食料や栄養補助食品が提供されていないと主張しました。グラス氏自身も、「朝食時に空腹で起き、昼も夜も空腹を感じる。その証拠が、30ポンド(約13.6キログラム)の体重減少だ。人間に慢性的な空腹を与え、体重を減らすことは、一種の拷問だ」と訴えました。しかし、エクアドル保健省は、グラス氏が拘置所に入所して以来、79回の医療処置を受け、中断なく薬も提供されていると反論しています。

国家刑務所局は、グラス氏に「健康状態に合わせて特別に設計された食事」が提供されており、温かい飲み物、タンパク質、スープ、サラダなどを含むだけでなく、栄養補助食品も定期的に供給されていると発表しました。この特別な食事については、人権に関するアメリカ州間人権裁判所(Corte IDH)にも報告されているとのことです。

裁判所の判断と今後の展望

裁判官は、グラス氏の権利が侵害されたことを示す十分な証拠がないと判断し、救済請求を却下しました。しかしながら、刑務所当局および保健当局に対し、栄養および医療ケアの質を維持し、定期的な検査と薬物へのアクセスを保証することを指示しました。グラス氏は現在、ダニエル・ノボア大統領主導で建設された、ブケレ・モデルを参考にしているとされる厳戒刑務所“エンクエントロ”に収容されています。

この事件は、エクアドルにおける司法制度の透明性と人権保護の重要性を改めて浮き彫りにしました。特に、コルレア派の有力政治家であるグラス氏の拘置状況を巡る論争は、エクアドルの政治状況に大きな影響を与え続けています。今後の、コルレア派によるグラス氏支援の動きと、エクアドル政府の対応に注目が集まります。