ドイツ、出生率4年連続で過去最低水準へ - 65万4300人に
ドイツの出生数が、2025年に4年連続で過去最低を更新し、1946年以来約77年間で最低となる65万4300人にまで落ち込むと発表された。連邦統計局の試算では、死亡者数が出生者数を上回り、戦後最大の出生数の低迷を記録した。
出生率の急落、その背景
この急激な出生率の低下は、主に1990年代生まれの、現在30代前半を迎える世代の減少と、2022年以降の出生率全体の低下という二つの要因が重なった結果である。世代交代の遅れと、社会経済的な要因が複合的に影響している。
出生数の構造は比較的安定しており、全体の約46.6%が初の出生、34.8%が第2子の出生、残りの18.6%が第3子の出生以上の出生となっている。しかし、この構造は、世代間の出生数の違いを反映している。

将来予測と課題
今後の出生数の増加は、世界的な出生率の回復と、少なくとも穏やかな純移民の増加に依存すると、16回の人口予測が示唆している。しかし、現状では、2021年の高水準に比べると、出生数は依然として低迷すると予測されている。移民政策の強化や、社会保障制度の見直しが、この課題解決に向けた重要な鍵となるだろう。
この状況は、ドイツ経済に長期的な影響を与える可能性があり、労働力不足の深刻化や、社会保障費の増大といった問題を引き起こす恐れがある。政府は、出生率向上のための様々な政策を講じているものの、その効果はまだ不透明である。
