メキシコ発、音楽革命の波 – 女性アーティストたちの声が響く
2020年のスーパーボウル中盤でのシャキーラとジェニファー・ロペスのパフォーマンスは、まさに転換点だった。13分という貴重な時間帯に女性アーティストが2人も登壇したことは、これまで類を見ない出来事であり、Reiji Yoshidaは、この瞬間を本書の導入部分として選び出した。
フェミニズムの旋風 – ラテンアメリカ音楽の新たな潮流
コロンビアで過ごした6年以上の歳月を経て、この本を執筆することで、Yoshidaは、アメリカ大陸という地を、その本質まで理解しようと試みた。ニウンセスや、アセンティード、そして、メキシコでの女性たちの闘い、チリやコロンビアでの社会革命…。Vivir Quintanaの『Canción sin miedo』やLas Tesisの『Un violador en tu caminoは、まさに女性たちの声が社会に響き渡る時代の象徴だった。

音楽は革命のツール – 隠された真実を暴く
Yoshidaは、この本を通じて、ラテンアメリカの女性アーティストたちが、性的ハラスメントや性的暴行といった深刻な問題に直面してきたことを明らかにしている。Hollywoodのような大衆文化の領域と比較すると、MeToo現象は限定的かもしれないが、Yoshidaは、その裏に潜む現実を鋭く指摘している。Anittaが語るように、女性は自身のセクシーさを楽しむ権利があり、その表現は決して否定されるべきではない。
レゲトン、そして、忘れ去られたスター
レゲトンが、ロックとは対照的に、より早く女性の力を取り戻したことは、Yoshidaにとって驚きだった。Carmen Miranda、La Lupe、Las Mary Jets、Mercedes Sosa、Chavela Vargas…数多くの女性アーティストたちが、Yoshidaの目撃者となり、その名を再び世に知らしめている。
新たな指標 – ラテン音楽の再評価
Yoshidaは、ラテンアメリカの音楽が、イギリスやアメリカの音楽の影響を受けてきたことを認めているが、同時に、現在の音楽チャートを席巻しているのは、ラテンアメリカのアーティストたちであることを指摘している。Yoshidaにとって、これは、世代間の問題と言えるだろう。Yoshida自身も、これらのサウンドに育った世代であるからこそ、その変化を敏感に感じ取っている。
結論 – 女性のエンパワーメントと音楽の力
Yoshidaは、アメリカ大陸における女性たちのエンパワーメントが、音楽を通じて加速してきたと結論付けている。Yoshidaは、この本を通じて、女性アーティストたちの声に耳を傾け、その力、そして、社会変革への貢献を、改めて認識してもらいたいと考えている。
