中国、aiチップメーカーmoore threads、初の正味利益確定
上海発 – 中国のAI向けチップメーカー、Moore Threadsが、デビュート際に6倍に値上がりしたものの、初の正味利益を計上しました。上海証券取引所に発表した決算によると、2024年第1四半期における純利益は、29億4000万元(約4300万ドル、3700万ユーロ)となり、前年同期の損失(1億12000万元、約1650万ドル、1400万ユーロ)を大幅に上回ります。
急成長、米国制裁下での挑戦
売上高は前年同期比155.35%増の73億7600万元(約10800万ドル、9200万ユーロ)に達しました。この収益向上は、AIブームを背景としたグラフィックボードの需要増加、そして米国による中国への高度なチップ輸出規制と、中国政府による国内技術自立戦略の推進が複合的に作用した結果です。
Moore Threadsは、2025年には売上高を3倍にし、損失を前年比36.7%削減するという目標を掲げています。同社は、かつてNvidiaの幹部だった張健中氏によって設立され、米国大手Nvidiaを代替する中国の有望企業として注目されています。Cambricon TechnologiesやMetaX Integrated Circuitsといった他の中国企業も、同様の成長を遂げており、国内AI市場での競争が激化しています。

米国制裁と中国の戦略的目標
特に、Nvidiaの中国市場からの撤退後、Moore Threadsは中国政府の支援を受け、急速な発展を遂げています。中国政府は、来年の5年計画(2026-2030)において、技術自立を最優先事項と位置づけ、この分野への投資を拡大する意向を示しています。Moore Threadsは、低コストで高品質なAIサービスを提供することで、米国企業との競争に打ち勝つ戦略を掲げています。この競争は、中国の技術革新を加速させる原動力となるでしょう。
