所得税申告、2025年度から大幅変更!低所得者優遇と高所得者課税強化
スペイン、マドリード—来週水曜日から始まる2025年度の所得税申告は、大きく動き出す。低所得者層への優遇措置と、高所得者層への課税強化がポイントとなる今回の改正は、国民の財布に直接影響を与えるため、注視が必要だ。
低所得者への還元策:最大340ユーロの控除
今回の改定で最も目を引くのは、年収18,276ユーロ以下の納税者に対する新たな控除措置だ。特に、最低賃金(16,576ユーロ)の水準以下の所得者は、最大で340ユーロもの控除が適用される。これは、生活への負担軽減を目的とした政府の施策の一環と言えるだろう。しかし、所得が増えるにつれて控除額は逓減していくため、注意が必要だ。

高所得者への課税強化:貯蓄課税の税率引き上げ
一方で、年収30万ユーロを超える高所得者層に対しては、貯蓄課税の税率が28%から30%へと引き上げられる。これは、所得格差の是正を目指した措置と見られる。 専門家は、この税率引き上げが、高所得者層の投資行動にどのような影響を与えるか注目している。なぜなら、高額所得者層は、税率の変化に敏感に対応し、投資先を調整する可能性があるからだ。
申告義務の変更:自営業者や最低賃金生活者の注意
申告義務の面でも変更点がある。年間所得が22,000ユーロを超える場合、または複数の給与収入源がある場合、申告が義務付けられる。また、自営業者や最低賃金で生活している人も申告が必要となる。ただし、失業手当を受給した場合は、失業手当の金額が所得を上回らない限り、申告は不要となる。
その他、見逃せないポイント
今回発表された変更点には、山火事関連の支援金に対する非課税措置や、例外的な芸術活動に対する収入の減税措置など、様々な要素が含まれている。さらに、電気自動車の購入補助金、住宅のエネルギー効率改善、年金への拠出金、2013年以前に購入した住宅への投資、非営利団体への寄付なども引き続き控除対象となる。今年度は、確定申告ソフトに、自営業者の直接評価に関する cotisation の正規化、農業セクターのモジュール詳細、賞金に関する譲渡所得の明記など、新たな入力項目が追加されている。また、親族に関する情報も自動的に検出されるようになる。
申告はオンライン(Renta Web または Agencia Tributaria のモバイルアプリ)、電話('Le Llamamos' プログラム)、または窓口で可能だ。オンライン申告は4月8日から開始、電話申告は5月6日から、窓口での申告は6月1日からとなる。申告期限は6月30日だが、 domiciliación で支払い希望する場合は6月25日までとされている。2024年から導入された分割払いも引き続き利用可能で、申告時に60%を支払い、残りの40%は11月5日までに入金すればよい。
今回の改正は、所得再分配の観点からも重要な意味を持つ。政府の意図を理解し、自身の状況に合わせて適切に対応することが重要となる。