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政界スキャンダル:元大臣、警察内部の秘密工作に関与か - 彩葉の庭
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政界スキャンダル:元大臣、警察内部の秘密工作に関与か

マドリード発 – スペインの司法当局が、元内務大臣ホルヘ・フェルナンド・ディアス氏と、彼がマリアノ・ラホイ政権下で務めた当時の内務省幹部を、別名「キッチン事件」と呼ばれる、元財務担当官ルイス・バルセナスの情報窃盗に関与したとされる疑惑で法廷に送致する動きが加速している。このタイミングは、ホセ・ルイス・アバロス氏のマスク事件に関する最高裁判所の公判開始の一日前という、注目すべきタイミングだ。

警察内部の秘密工作と政界への影響

警察内部の秘密工作と政界への影響

今回の裁判では、フェルナンド・ディアス氏の右腕であるフランシスコ・マルティネス氏、そして当時の警察副長官エウヘニオ・ピノ氏も被告席に臨む。さらに、アンドレス・ゴメス・ゴルド氏をはじめとする複数の警官や、元警察内部通報課長マルセリーノ・マルティン・ブラス氏、バルセナスの運転手セルジオ・リオス氏も起訴されている。彼らは2013年から2015年にかけて、バルセナス氏とその家族から、汚職疑惑が浮上していた「ゲルデル事件」や「闇金疑惑」に関する機密文書を奪取するための秘密工作を組織的に行っていた疑いが持たれている。

元スペイン首相マリアノ・ラホイ氏も、この事件に関連する証人として喚問される予定だ。ラホイ氏は以前にもゲルデル事件の最初の裁判で証言している。また、元副首相ソラヤ・サエンス・デ・サンタマリア氏や、与党人民党のセネターハビエル・アレナス氏も証人として出廷予定だ。アレナス氏は、ホセ・マリア・アスナール政権時代からラホイ政権時代まで、人民党内で重要な役割を果たしてきた人物であり、バルセナス氏とも旧知の仲だった。

フェルナンド・ディアス氏とマルティネス氏は、バルセナス氏をスパイ活動によって監視し、機密情報を奪取するよう指示したとされている。検察は、この件で両氏に15年の懲役刑を求刑している。しかし、両氏はこれを否認しており、それぞれの言い分を展開している。フェルナンド・ディアス氏は、この作戦について知らなかったと主張し、一方のマルティネス氏は、元大臣から「誰かが運転手を情報源として捕らえた」という報告を受けた後、調査を命じたと証言している。マルティネス氏は、この証拠として、WhatsAppのメッセージのやり取りを提出したが、フェルナンド・ディアス氏は、そのメッセージは捏造されたものであると反論している。

検察は、この事件が人民党の高官に及んだ可能性を示唆しており、フェルナンド・ディアス氏がバルセナスの文書に関与していたわけではないと主張する背景には、人民党内部の政治的なつながりが存在すると指摘している。

セルジオ・リオス氏は、この秘密工作において重要な役割を果たし、その報酬として5万4千ユーロの隠匿資金と警察官としての職を得た。リオス氏は現在、職務停止処分となっている。この事件に関する検察側の要求刑は、2年半から19年までの懲役刑で、特に、元警察官エンリケ・ガルシア・カスタニョ氏には19年の懲役刑が科される可能性がある。

バルセナス氏は、自身の家族が2014年に受けた襲撃事件について、フェルナンド・ディアス氏とマルティネス氏の共謀によるものであり、41年の懲役刑を求めている。さらに、バルセナスの家族は、リオス氏に対しては、信用違反の容疑で33年の懲役刑を求めている。

この事件は、2018年に司法調査が開始され、国会で調査委員会が開催されるなど、スペイン政界に大きな波紋を呼んでいる。そして今、その真相が法廷で明らかになる。