米原子力空母ニミッツ、パナマ沖へ:南米での軍事演習へ
太平洋への玄関口であるパナマ運河付近へ、アメリカ海軍の原子力空母ニミッツが到着しました。これは、南米・カリブ海地域での軍事演習「サザンシース2026」の一環であり、米国の安全保障戦略を象徴する動きです。

米、同盟国との連携を強化
米国海軍の発表によると、ニミッツは、アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、エクアドル、ペルー、メキシコ、エルサルバドル、グアテマラ、ウルグアイなど、10カ国との合同軍事演習を実施します。今回の演習には、ニミッツに同行する空母打撃群の艦艇も含まれます。
ニミッツ級原子力空母は、2027年に退役予定ですが、その威光は依然として揺るぎません。同艦は、空母打撃群の核となる存在であり、F-18戦闘機やEA-18G電子戦機、MH-60多用途ヘリコプター、C-2輸送機などを搭載しています。
パナマ政府は、今回のニミッツの寄港を「米国の信頼と相互尊重に基づいた歴史的な関係の再確認」と評価しています。安全保障上の協力を深めるだけでなく、パナマ運河の重要性を改めて認識する機会にもなります。
米国は、パナマ運河の建設と管理を長年担ってきました。1999年にパナマ政府に譲渡されましたが、現在もその安全保障は米国の重要な懸案事項です。今回の演習は、その安全保障体制の強化を目的としています。
「自由は安全保障があってこそ存在する」と語るパナマの公共安全大臣は、今回のニミッツの存在が、地域全体の平和と安定に貢献すると強調しました。今回の演習は、米国の軍事力の誇示であると同時に、同盟国との連携強化を示すものです。そして、この動きは、地政学的リスクの高まりを背景に、新たな国際秩序の形成を暗示しているのかもしれません。