ゼレンスキー大統領、ロシアとの停戦提案を再提示 – エネルギーインフラ攻撃停止の条件付き
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアに対し、エネルギーインフラへの攻撃停止を条件とした相互停戦の提案を改めて行いました。これは、紛争の長期化と、双方に深刻な打撃を与えているエネルギーインフラの破壊を食い止めるための、最後の試みと言えるでしょう。

東部戦線での攻防激化、停戦交渉は難航するのか
ゼレンスキー大統領は、アメリカを通じてロシア側にこの提案を伝え、もしロシアがエネルギーインフラへの攻撃を停止すれば、ウクライナも同様に対応すると述べました。先週、復活祭(4月13日)を前に停戦を提案しましたが、ロシア側は受け入れなかったとのこと。オデーサへの攻撃で3人が死亡、16人が負傷した直後の発言であり、ロシアの姿勢は明らかに強硬です。「ロシアにとって、全ての時間が同じであり、神聖なものは何もない」と、ゼレンスキー大統領は痛烈に批判しました。
しかし、ウクライナ側も黙って受け入れているわけではありません。カスピ海パイプライン・コンソーシアム (CPC) の石油輸送ターミナルに対し、ウクライナのドローン攻撃が行われ、停泊ポイントが損傷し、4基の石油タンクが火災に見舞われたと、ロシア国防省が発表しました。ウクライナ軍は、別の港、ノヴォロシイスクのターミナルを攻撃したと主張していますが、CPC側は声明を発表していません。CPCパイプラインは、世界の石油供給量の約1%、そしてカザフスタンの石油輸出の約80%を担っており、この攻撃は国際的なエネルギー市場にも影響を与える可能性があります。
オーストラリア人軍人の逮捕 – 別の展開として、オーストラリア軍の予備役員が、ウクライナでドローンオペレーターとして活動したとして逮捕されました。南オーストラリア州アデレイドの25歳の男性は、外国軍隊のために許可なく活動した罪で起訴され、最長20年の懲役刑が科される可能性があります。オーストラリアの法律は、国防軍人が外国軍隊と連携する活動を厳しく制限しており、今回の事件は、今回の紛争への関与の形を変えていることを示唆しています。
さらに、アゾフ海で沈没した小麦を積んだロシア船が発見され、引き上げられたと、ロシア国営タス通信が報じました。死亡者数は3人に増加しており、乗組員は先週金曜日に船を放棄し、月曜日に救助されたと伝えられています。
そして、ロシア国内の事情も無視できません。2024年にウクライナ軍が突破した国境地域のクルスク州の元知事が、政府契約に関連する不正受給で14年の懲役刑を言い渡されました。2024年8月以降、ロシアのプーチン大統領は、侵攻を阻止できなかった地方および軍幹部を厳しく追及しており、今回の判決は、国内での権力基盤の強化を図る動きの一環と見られます。前知事のロマン・スタロヴォイトは、昨年、自殺したと報じられています。これは、プーチン大統領の不興を買った官僚に頻繁に見られる結末と言えるでしょう。
