ロジャース解雇、マイルズ・テイラー監督作品の法的問題がマイケル・ジャクソン伝に影響
マイケル・ジャクソン伝の製作は、予期せぬ法的な壁に直面し、ロジャース(ディアンナ・ロスの役)が降板という劇的な変更を余儀なくされた。今夏公開予定の本作は、カテ・グラハムがロスの代役を務めることになったが、その決定は、アンソニー・フーク監督が指揮する作品の構造を大きく左右した。

法的拘束、物語の改ざんが続々
当初の脚本では、1993年の性的虐待疑惑に対するマイケル・ジャクソンの訴訟が詳細に描かれる予定だった。しかし、契約内容に遡って、その描写を禁止する条項が発見されたため、脚本の全面的書き直しと、それに伴うシーンの再撮影が余らずとなった。コマン・ドミングとニア・ロングがジャクソン両親を演じ、ジェファー・ジャクソンがマイケル・ジャクソンを体当たりする。ジョン・ブランカやスーザン・デパッセなど、キーパーソンも多数起用されている。
カテ・グラハムは、自身のSNSで、「撮影の一部、特に素晴らしいキャストとのシーンは、最終版から除外されることになりました」とコメント。それでも、制作陣の努力に感謝し、「物語の完全性を保とうとする試みは評価できる」と述べている。ディアンナ・ロスの解体は、単なる人員変更ではなく、法的な制約と創造的な限界が、映画製作に及ぼす影響を改めて浮き彫りにした。
フーク監督は、マイケルの制作期間中、「法的な制約」により、大幅な脚本変更とリシューティングを余儀なくされた。「特定の出来事の描写を制限」されたため、「重要なキャラクターや状況を排除せざるを得なかった」と説明。マイケルは、ジャクソン両親やマイケルのソロデビューの初期段階に焦点を当て、法的な合意によって事前に禁止されていた、論争的なエピソードを避けるように構成された。
マイケルは、ジェファー・ジャクソンを主人公に据え、コマン・ドミングとニア・ロングがジャクソン両親を演じる。ケンドリック・サンスンプンはクィンシー・ジョーンズ、ローレンス・テイテはベリー・ゴードィーを演じる。本作は、7000万ドルの米国市場初週興行収入、そして1億5000万ドルの世界市場初週興行収入を目指しており、ライオンズゲートの最多興行収入作品となる可能性がある。ロジャースの解体は、法的な契約が映画制作に及ぼす影響を象徴していると言えるだろう。マイケルは、法的な課題と物語の制約の両方を反映した作品となっている。
